一般的に、劇伴で使用されるバトル曲には
大きく「格闘」と「追っかけ(逃走)」の2種類があります。
「追っかけ(逃走)」の音楽といわれる一種のバトル音楽
「追っかけ(逃走)」の音楽はバトル音楽に分類され、
説明的な音楽です。
「疾走感のある曲調」が特徴で、
映像の様子を音楽で説明する形態をとります。
同じ音楽でも、
追跡する視点からすると「追っかけ」、
もう一方の視点からすると「逃走」となります。
音楽表現の工夫次第では
「追っかけ」と「逃走」の
どちらの視点でつけられている音楽なのかを説明することも可能。
一方、
様々な作品を観る限り、
どちらとも解釈できる音楽が付けられることが多いと感じます。
シーンとしては、
「カー・チェイス※」や「ヘリコプター・チェイス」をはじめとし、
「バイク」「人間の足」によるものもあります。
そのようなシーンに付けられる音楽のうち
「追っかけ(逃走)」の要素を持つ音楽が本項目に分類されます。
アクション映画では映像とともに頻繁に聴かれ、
有名どころでは
ジェームズ・キャメロン監督映画「ターミネーター2」(1991年)
などが挙げられます。
また、このような追っかけのシーンで時折観られる映像演出が
「スローモーション」です。
「追っかけ(逃走)」のシーンをあえてスローモーションで表現することで、
映像を幻想的に魅せることを狙えます。
※ チェイス(chase)
「〜を追跡する」「〜を追い立てる」といった意味
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