“伝統的な”映像の音楽について学べる参考書籍

 

音楽に詳しくない方でも読み進められる「映像の音楽について学べる書籍」は
何冊もありますが、
そのうちから筆者がバイブルにしている2冊をご紹介します。

 

「映画の音楽 LA MUSIQUE AU CINEMA」
著者 ミシェル・シオン  監訳 小沼純一  監訳 北村真澄
出版 みすず書房 出版年 2002年

 

 

 

 

 

「映画にとって音とはなにか」 
著者 ミシェル・シオン  訳 川竹英克、J.ピノン
出版 勁草書房 出版年 1993年

 

 

 

 

 

2冊とも、ミシェル・シオンによる著作です。
この2冊には、映画音楽における「伝統的な内容」が書かれているため、
非常に充実した内容ではありますが、
最先端の映画音楽には触れられていません。
映像に対して
どのような音楽が、どのようなタイミングで、どのような形態で使われると
どのような効果を期待できるかということはもちろん、
映画の音楽を「芸術」として捉えた幅広い研究が書かれています。
著者による毒舌を交えたユーモアあふれる語り口も面白く、
どちらも厚い書籍ながら楽しく読み進められます。

更なるおすすめのポイントは
「必ずしも音楽に詳しくない方でも読み進められる」
という点。
映像の音楽に対して理解を深めることで
鑑賞を新たな視点でも楽しむことができるようになるはずです。