ミュージック•スーパーバイザー(Music Supervisor)



「ミュージック•スーパーバイザー」というポジションには
さまざまな職務があります。
本ジャーナルでは、
そのうち「作曲家とやりとりする部分」について取り上げています。


 

海外の映画制作での「ミュージック•スーパーバイザー」というポジションは、
日本でいう「音楽プロデューサー」のイメージに近い役割を持っています。
例えば、
「まだ経験が豊富ではない作曲家」と「全体を統括する人物」がいるときに
作曲家に対して、現場経験から楽曲に対するアドヴァイスをします。
必ずしも作曲ができる人物というわけではなく、
「ここはこういう楽曲にするのはいかがですか?」
などといったような、表現面での助言などを伝えます。
監督と作曲家との認識の間に齟齬がないように
橋渡し的な役割を果たしています。

日本では「ミュージック•スーパーバイザー」のようなポジションを置くことは少なく、
監督と作曲家との直接のやりとりになることが通常です。

似た名称に「ミュージック•エディター(Music Editor)」がありますが、
このポジションは
キュー・シート(Cue Sheet)」を作ったりと
「下準備を整える役割」を果たすので
ミュージック•スーパーバイザーとは異なります。