映画音楽の歴史について書かれた書籍は山ほどありますが、
全体的に
「作品ベースでの記述になっていて、作品を知らないと読み進められない」
という傾向は否めません。
(このジャーナルの記事も同様ですが…)
有名どころだけでなく
結構マニアックな作品も突いてくるのは、
このような著書を執筆する著者の楽しみの一つでもあるのです。
今まで観てきた映画作品数がそれほど多くない方であっても
割とスムーズに読み進められるのが、
以下の「ムック本」です。
◉ オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇 (キネ旬ムック)
作品ベースでの記事もある程度は含まれていますし、
各項目はそれほど詳述されていません。
しかし、
わずか数ページで一項目にまとめられているために
非常に読み進めやすいのが特徴です。
各項目はシンプルであっても
全体では300ページ近く、
さまざまな専門家による記事の集合体となっています。
また、
歴史を知る上では絶対に欠かせない「○○の最初」について
あらゆる角度から記述されています。
例えば、以下のような内容。
「世界最古の映画音楽」
「現在耳にすることができる最古の映画音楽」
「今日的な映画音楽の在り方を最初に実践した人物」
「純国産としての初の邦画」
「邦画初の作曲家」
「映画音楽という概念が生まれた最初」
「プレスコ(撮影前収録)の最初」
「リジェクテッド・スコア(ある程度プロジェクトが進んでからの作曲家交替)の最初」
「ヴァイタフォンの最初」
など
「現在耳にすることができる最古の映画音楽」
「今日的な映画音楽の在り方を最初に実践した人物」
「純国産としての初の邦画」
「邦画初の作曲家」
「映画音楽という概念が生まれた最初」
「プレスコ(撮影前収録)の最初」
「リジェクテッド・スコア(ある程度プロジェクトが進んでからの作曲家交替)の最初」
「ヴァイタフォンの最初」
など
邦画、洋画ともにバランスよく取り挙げられている印象ですし、
業界人のインタビュー記事なども充実しているので
あらゆる角度から映画音楽について知れる一冊となっています。
業界人のインタビュー記事なども充実しているので
あらゆる角度から映画音楽について知れる一冊となっています。
◉ オールタイム・ベスト 映画遺産 映画音楽篇 (キネ旬ムック)