これまでに、
「カットアウト」
「状況内音楽」
それぞれについて記事にしてきました。
今回は、
これらの両方の要素を同時に含んだ例をご紹介します。
小栗康平監督映画「眠る男」(1996年)。
「アジアから出稼ぎに来た水商売をする女性」
という設定の人物が店でカラオケを歌っています。(状況内音楽)
ところが、
「停電」によりカラオケはもちろん店の電気全てが落ちてしまい、
その歌が中断されます。(カットアウト)
「カットアウト」の項目でもご覧に入れたように、
音楽における、この手法の種類は大きく2種あります。
① 演奏自体をカットアウトする(楽曲が終わる)
② 楽曲は終わっていなくてもカットする
② 楽曲は終わっていなくてもカットする
上記の例は、②に該当します。
「アジアから出稼ぎに来た水商売をする女性が
何故かグリーグの ”ソルヴェイグの歌” を歌っている」
という「ファンタジック」な設定を
いきなり「リアル」に戻す効果が感じられ、
観客はハッとさせられます。ただ単に音楽がカットアウトされるだけでなく
停電により映像自体も真っ暗になるので、
映像と音楽の両面での相乗による演出となっています。
「アジアから出稼ぎに来た水商売をする女性が
何故かグリーグの ”ソルヴェイグの歌” を歌っている」
という「ファンタジック」な設定を
いきなり「リアル」に戻す効果が感じられ、
観客はハッとさせられます。ただ単に音楽がカットアウトされるだけでなく
停電により映像自体も真っ暗になるので、
映像と音楽の両面での相乗による演出となっています。
小栗康平監督映画「眠る男」(1996年)は
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