本記事は以前に「リアルサウンド」で執筆した自身の原稿をもとにしています。
劇作品に登場する「時間帯を感じさせる音声」とは、
例えば、
「ニワトリの鳴き声(朝を想起)」
「セミの鳴き声(主に夏の昼を想起)」
「鈴虫の鳴き声(主に夏の夜を想起)」
など。
「時代を感じさせる音声」とは、
例えば、
「鉛筆を刃物を使って手作業で削る音」
「振り子時計の音」
「レコードの音」
など。
これらの音声は、
それぞれ「具体的なイメージを想起させる」という点でも非常に印象的なサウンドであり、
このような音声は「聴覚的な補佐」の効果を持つため、
音楽自体の使用箇所の量に影響を与えることもあります。
聴覚的な補佐が多く出てくると
音楽自体は少なくても成立してしまうケースが多いからです。
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