「環境音」の音声表現による聴覚的な補佐は
映像作品、音声作品において度々効果的に用いられます。
「雨の音」
「鳥の声」
「雷の音」
「風の音」
「セミの鳴き声」
「携帯電話のブザー(生活音)」
「鳥の声」
「雷の音」
「風の音」
「セミの鳴き声」
「携帯電話のブザー(生活音)」
などといった音楽以外の「状況内音声」が環境音に該当します。
これらにより、
作品に登場する様々な「音」も含めた音声表現による聴覚的な補佐によって、
純粋な「背景音楽」が少なくても
視聴者が倦怠感を感じにくくなると考えられます。
こういった表現がうまく取り入れられた作品の代表例として、
ロバート・ゼメキス監督映画「キャスト・アウェイ」(2000年)
があります。
「墜落事故に遭って無人島に辿り着いた主人公が、そこでの生活を経て帰還する」
といった内容の映画ですが、
無人島にいる間は音楽が付けられていません。
島を抜け出してから音楽が聴かれるようになります。
無人島にいる間は、島ならではの環境音が観客の聴覚を補佐するので
音楽が聴こえてこなくても
退屈せずに表現が成り立っています。
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