谷間説

本記事は以前に「リアルサウンド」で執筆した自身の原稿をもとにしています。

 

「谷間説」というのは
映像音楽を含めた「劇音楽」でしばしば用いられる用語で
「ドラマ性の高くない所に音楽を入れる」
という手法のこと。

内容としてはドラマ性が高いシーンではなくても、
スポッティング時の工夫が、
音楽の付けられているシーンを効果的に魅せます。
いわゆる「日常曲」を付けることではなく、
一例ではありますが、
「谷間に音楽を入れることで前後との関連性を示す」
などといったように、
明確な意図を持って付加される音楽のことを指します。

劇での変化が少ない分、
状況の変化の観せ方において音楽が大きな位置を占めることになります。