今回は、
中平康監督映画「月曜日のユカ」(1964年)
を題材に
CLUBシーンの音楽表現について
取り上げていきます。
本編22:50頃からの
「CLUB SAN FRANCISCO」の店内シーン。
ジャズのBGMが流れ始め、
明らかに店内で流れている音楽(状況内音楽)だと分かります。
しかし、
映像では「演奏者(もしくは、レコード機などの音源)」
を映していないので
「店舗放送BGM」
「クラブ内での生演奏」
のどちらなのか判断つきません。
(CLUBの中ではどちらもあり得るため。)
CLUBシーンになって40秒ほど経ったあたりから
マジシャン(波多野憲)が登場し、
これがきっかけで音楽が変化。
「それまで聴いていた音楽が ”生演奏による” 状況内音楽であると観客がわかるポイント」
が発生することになります。
ストーリー上、
マジシャンの登場にあわせて
店内で演奏していたミュージシャンが
音楽で演出してあげたわけです。
映像では
手品と手品の間の準備時間をカットしており
音楽はそのまま継続していますので
そういった意味では少し不自然ですが…。
25:50頃でようやく
楽器の演奏者が映像に映り込んできますので、
「やはり、状況内音楽だったのだな」
などと納得できます。
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