古典映画の音楽

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静かな持続への異質な音要素のくい込み

今回は、 蔵原惟繕監督映画「愛の渇き」(1967年) の劇音楽について触れます。 この映画では、 「極めて静かな持続に対して、異質な要素が急に挟み込まれてくる音表現」 が多く出てきます。 「ししおどし」じゃないけど....
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音楽のないラブシーン

中平康監督映画「密会」(1959年) の劇音楽より いくつかの音楽表現について触れていきます。 音楽のないラブシーン 本編がスタートしてまもなく、 紀久子(桂木洋子)と川島郁夫(伊藤孝雄)とのラブシーンがあります。...
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2地点同時使用の状況内音楽

滝沢英輔監督映画「絶唱」(1958年) の劇音楽より いくつかの音楽表現について触れていきます。 2地点同時使用の状況内音楽 召集令状が来たことで順吉(小林旭)は 戦地へ行くことになりましたが、 小雪(浅丘ルリ子)と...
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国内映画にジャズが多用された時代

若杉光夫監督映画「危険な女」(1959年) の劇音楽より いくつかの音楽表現について触れていきます。 劇音楽にジャズが多用された時代の作品 この映画の音楽は ほぼ全編ジャズによる音楽演出となっています。 唯一の箇所、 ...
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状況内音楽としての「調性音楽」を新鮮に聴かせる演出

どのような様式・ジャンルの音楽を用いるかが 劇作品本体の性格や方向性を決定づけます。 例えば、 大島渚監督映画「少年」(1969年)では、 全編にわたって「無調音楽」が使用されています。 完全な無調の音楽はもちろん、 ...
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映画「夜叉ヶ池」(1979年)の音楽演出

近年、幻の映画と言われていた作品が解禁されましたね。 篠田正浩監督映画「夜叉ヶ池」(1979年) を題材にします。 映画「夜叉ヶ池」(1979年)の音楽演出 「原曲の作曲意図」と「映画の内容」との共通点 この作品のラストで...
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緊張感を表現するSE的な音楽

小林正樹監督作品の中から 「緊張感を表現するSE的な音楽」を用いた例を2作品ご紹介します。 小林正樹監督映画「あなた買います」(1956年) この映画では、 主人公の岸本大介(佐田啓二)が 心の中を吐露する「モノローグ...
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ピアノ音楽のみで状況を示す

映画を観ていたら、 「ピアノの音のみで、登場人物の行動を予測させる音楽演出」 を見つけました。 溝口健二監督映画「噂の女」(1954年) の後半部分で、 登場人物の「雪子」と「的場」が接吻をする場面があり、 その直前...
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「リアル」と「ファンタジー」の融合

今回の話題は、 小栗康平監督映画「眠る男」(1996年)の劇音楽についてです。 映画終盤、 生きている人物(上村)が 亡くなっている人物(拓次)に語りかけているという 「現実の世界」と「幻想の世界」の両方を持ち合わせた場面...
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音楽でのみ理解されるその後の展開

野村芳太郎監督映画「わるいやつら」(1980年) を題材に、 「音楽でのみ理解されるその後の展開」 について話題にします。 物語中盤、 登場人物の「藤島チセ」は「戸谷信一」に向かって次のような言葉を投げかけます。 「...
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